多賀森林循環事業協同組合
設立の目的
多賀森林循環事業協同組合のある多賀町はかつては林業が基幹産業であり、それを取り巻く木材産業も盛んでした。
しかし、収益性の悪化や後継者問題、木材を取り巻く情勢の変化等により衰退してしまいました。
このため、森林荒廃や森林境界の不明確化が進み、森林の持つ水源涵養等の多面的機能が十分に発揮されなくなりつつあります。
近年、台風などによる出水などの災害が頻発することを憂いた多賀町長の呼びかけで、平成24年8月に川上から川下までの町内事業者で多賀町森林資源循環システム構築に関するワーキンググループを発足し持続的な森林保全と森林経営および森林資源の循環利用のための検討を重ねてきました。
その歩みをより具体化するために、令和2年9月に町内事業者で原木流通、木材乾燥、木材加工を担う事業協同組合を発足しました。
多賀町について
多賀町は、町土の85%(11,611ha)を森林が占め、鈴鹿山系の雄大な山々が連なる四季折々の豊かな自然は町民の誇りです。
古来から自然への畏敬の念を頂いた人々が歴史文化を紡ぎ、現代に継承され、町を大きな魅力となっています。
事業内容
持続的な森林保全と森林経営および森林資源の循環利用を行える基盤づくりを実現するためには、木材産業の再生が必要になります。
多賀町産木材製品供給のボトルネックとなっていた原木仕分け、木材乾燥および木材加工を協同で行っています。
原木土場の運営業務
従来は原木仕分けのため、多賀町内の木材を町外の仕分け土場まで運んでいました。
町内に仕分け土場を作ることで輸送コストを低減しています。
また組合ではグラップルを用いて原木仕分けができる技術者の育成を行っています。
木材乾燥
従来は多賀町内に木材乾燥施設がありませんでした。
太陽熱を利用した木材乾燥施設を開発した組合企業とともに効率的な木材乾燥メニューを検証試験を行っています。
木材加工
5軸モルダー、その他木材加工設備を導入し、化粧材を生産できる木材加工施設の運営を行っています。
理事会
イベントのお知らせ
製材研修
多賀町では、製材業を起点に町産材を循環させ林業の活性化に取り組んでいます。
製材とは、森から切り出した丸太を柱や板などに加工する仕事です。
製材に興味がある方、林業に興味のある方はぜひこの機会にご参加ください。
参加費無料
2022年11月19日
9:00-11:30
開催場所
滋賀県犬上郡多賀町富之尾801 小林製材所